2007年10月10日

30年前の七五三子供着物のお手入れ

本日は七五三の着物、いわゆる四つ身の子供着物のしみ抜きについてご紹介いたします。

七五三が近くなり、着物をご購入、レンタル等ありますが、
今回は当店ご利用のお客様に多いケースをご紹介させていただきます。

それは、ご両親が30年ほど前に着用されたものをお子様にもというケースでございます。

このようなケースはとても心がこもっており、記念になる事と思います。

しかし、やはり30年経過しておりますと、シミ、黄変がとても多いのが現状です。

30年前にお手入れをされ収納、その年月の間もたとう紙(文庫)が古くなれば交換、虫干しなど、

されていればよいのですが、ほとんどの方は収納されたままになっております。

そこで、絹が湿気ってしまいになり、黄変があらわれてまいります。

この、状態のお着物のお手入れです。

当店は薬品類は使用しない染み抜きを行います。
特に、お子様がご着用になられるのでしたら、ご安心かと思われます。

職人の父に付き添い、父の行いますお手入れを見て学んだことを、
ご報告させていただきます。あくまでも、修行中の私は見ているだけでございます。
お客様の大切なお着物は長年のプロにしかお手入れできません。

着物全体のシミの状態、生地の状態、すべてをチェックしていきます。

茶色・黄色いわゆる黄変だらけです。

特に目立ちます部分から、手作業で染み抜きを行います。

この様なシミは完璧には取れないのが現状です。
生地を傷めないためにも、
そして、無理をして取ろうとすると長い年月が経過している為、逆にはげてしまう可能性もありえます。

このギリギリの境目のラインまで、職人父の手により、出来るだけ薄く、目立たぬように、

シミを取り除いていきます。

シミというものは厄介なもので、全部消してしまうと逆に今度はシミを抜いたところが、

目立ってしまうという場合もございます。

当店では、只、そこのシミを抜くという事ではなく、薬剤を使わず、綺麗に、生地に沿って

生地に逆らわないようにお客様の着物を輝かせ、もう一度風合いが出るように、

お手入れをしてまいります。

今回は、完璧に取り除けませんでしたが、出来る限り薄く目立たぬよう、
させて頂きました。

黄変が濃いような、当店ではこの様な、染み抜きを行わせていただいております。


★★★ 着物保存ワンポイントアドバイス ★★★
絹の着物は生きております。
タンスの中で、息をしておりますので、息抜きが大切です。
虫干しをいたしましょう。
今この時期こそ、虫干しに最適な気候と思われます。
タンスから文庫(たとう紙)ごと出し、文庫を開いておきましょう。
日陰で空気を入れなおすと良いです。
少し手間がかかりますが、ハンガーに着物を掛け日陰に半日程干しておくとなお良いです。

また、たとう紙が古くなり、黄色く色が変わっている場合は、着物を注意深く見てみましょう。
シミが出ているかもしれません。カビが生えかけているかもしれません。

着物自体が綺麗な場合は、古くなっているたとう紙だけでも代えておくと、
着物を長く、美しく保存出来ます。
皆さん、ぜひ、さわやかな日に行ってみてください。

http://www.kimono-kirei.jp
posted by きものキレイ at 17:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 着物のしみ抜き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近実家から七五三の着物を引き上げてきました。
悲しいことに当然なのですが、よく着用したものほど汚れているのですよね。
プロの方にお願いしてお手入れする予定です。
記事を見ていて着物への愛を感じました。
これからも修行がんばってください。
Posted by みかん at 2007年10月17日 22:51
励ましのお言葉ありがとうございました。
着物を綺麗に長く、大切に着るには、お手入れがとても重要になってくる事は、修行を通して、つくづく実感しております。
ちりめんの着物はとても美しく、ふんわりとしていて素敵です。また、日記更新していきますので、拝見・ご意見お願いいたします。
Posted by のり(千成屋) at 2007年10月18日 13:13
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